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おまえ、いつもいるな【あの世ルート】

信繁が三途の川を渡ろうとしていると

「ああ、いたいた、源二郎さま!」

いつもの賑やかな声。きりである。

「置いていかないでくださいよ、源二郎さまの行くところ何処までもご一緒しますよって言いませんでした?」

渡し船に乗り込もうとするきりを、渡し賃を払わないと船に乗せられないと船頭が押しとどめる。

「はあ? 何けち臭いこと言ってるのよ、あの世で銭がいるなんて聞いたことないわよ」

でも決まりだからと渋れば

「仕方ないわね、だったらこれで乗せてちょうだい。はい、六文銭替わり(^^♪」

どこから出したのか薄皮饅頭六個。船頭の掌に真田家の家紋のように並べてニッコリ。←そういう問題ではないと言いたげな船頭を無視して船に乗り込む。

またまた何処から出したのか饅頭を頬張りながら、女中として駿府城に忍び込んで大御所様を天麩羅で毒殺っていうのも手だったわよね早まったかしら、などと賑やかなお喋りをし続けて、あの世に到着すれば源二郎が問いただす間も無く船から飛び降りてそこに立っていた人のところへ走っていく。

「お梅ちゃん、久しぶりー、聞いて、源二郎様ったらね、酷いのよ! せめて十年前に……」


真田源二郎信繁、あの世でもまだまだ苦労しそうである。


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